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眼科疾患

白内障

正常な水晶体は透明で光をよく通します。
様々な原因で水晶体の中身の蛋白が変性して濁ってくるのが白内障です。
白内障になると、水晶体の中のグルタチオン、アスコルビン酸、カリウムイオンやカルシウムイオンが増加することが知られています。
水晶体が濁ると、光をうまく通せなくなったり、光が乱反射して網膜に鮮明な像を結べなくなるため、視力が低下したり、かすみ、まぶしさなどの視力障害を起こします。
視力低下の程度は混濁の程度、範囲、部位に応じて異なります。

白内障の分類

白内障には先天性と後天性のものがあり、先天性白内障には風疹による子宮内感染、染色体異常によるダウン症候群やターナー症候群に伴うものがあります。
後天性の白内障は、老人性、外傷性、併発性、内分泌代謝異常、薬物性などに分けられます。

老人性白内障

白内障のなかで最も多いのが老人性白内障で、加齢に伴って起こる水晶体の混濁です。
初発年齢には個人差がありますが、一般に50歳以上で他に原因を見出せないものをいいます。
60歳代で60~70%、70歳以上で80~90%、85歳以上の高齢者になると100%の人に混濁が認められるとの報告があります。
老人性白内障の成因は加齢のみではなくそれ以外の因子の関与があるといわれていますが、詳細は解明されていません。
したがって、根本的な白内障治療薬は今の所ありません。
混濁した水晶体は基本的には透明に戻らないので、現在使用されている白内障治療薬は白内障の進行を防止するものとして認識されています。

先天性白内障

遺伝、胎内感染(妊娠初期の母体の風疹感染)などによって先天性に水晶体が混濁しているものをいいます。
患児が周囲を見ないことや瞳孔が白いのに母体が気付いて眼科を受診する事が多く、多くは両眼性です。
他の眼異常、全身異常を伴うこともあります。
視機能発育途上にある乳幼児では、適切な視覚刺激が与えられない場合は刺激遮断弱視となり、予後不良が多いため弱視、両眼視機能の綿を考えて強い混濁例に対しては、なるべく早期に手術することを原則とします。
特に片眼性の場合は手術を急ぎます。

外傷性白内障

水晶体嚢の破損により水晶体線維が変性、膨化して混濁します。

併発白内障

長期にわたるぶどう膜炎、網膜剥離など眼内病変に伴う水晶体の栄養障害のより白内障を生じます。

糖尿病白内障

糖尿病の眼合併症として白内障を生じることがあります。
若年者で両眼性に進行し、高齢者では老人性との区別が困難です。

ステロイド白内障

ステロイド薬の長期にわたる投与で、両眼性の後嚢下混濁を生じます。

後発白内障

白内障手術後、後嚢近くに残った皮質が混濁し、視力低下の原因となるものです。
YAGレーザーによって膜状物は切開可能です。

西洋医学における治療

初期の場合は薬物療法がおこなわれる場合があるが、効果は限定的です。
視力低下が進行し、日常生活に不自由があれば手術(人工水晶体の挿入)を行います。

中医学による白内障

白内障は「内障」と呼ばれ、瞳神(瞳孔)内の黄精(水晶体)が混濁して生じます。
初期の程度が軽い時は黄仁(虹彩)で覆われているので自覚症状に欠き、一般的には視力に影響はなく、瞳孔を拡大させてはじめて発見できます。
形状・色調はさまざまで、点状・花状・冠状・紡錘状などの形状を呈し、青白色・黄色・棕褐色などの色調があります。
内障が進行すると、しだいに瞳孔を遮蔽するようになって視力も減退し、最後には瞳孔が完全に遮蔽され、人物の影の動きや、太陽・月・火などの三光を識別できるだけとなります。
ただし瞳孔は鋭敏に変化し、明るいと縮小し暗くなると散大します。

脾虚による内障

虚証で水晶体の混濁がしだいに増強し、ついには瞳孔が完全に遮蔽されて光が識別できるだけとなります。
飢飽・疲労・飲食不節などにより脾気虚となり、昇降が失調して清陽が瞳神を充養することが出来なくなったために発生します。
特徴は、物がぼんやりと見え、物が注視すると眼がだるく痛み、顔色が白い・倦怠感・息切れ・物を言うのがおっくう・舌質が淡・脈が細などの中気不足の症状をともないます。

陰虚による内障

陰虚の内障は、高齢による衰弱・房労過度などで、陰液が消耗して目竅を充養できなくなったために発生します。
特徴は、初期は目がかすみ黒いものが空中にただよっているように見え、ついで複視が生じ、頭のふらつき・耳鳴・腰や膝がだるく無力・舌苔が薄・舌質が紅・脈が細数などの肝腎陰虚の症候をともないます。

火盛の内障

心労・辛辣なものや熱いものの過食・激怒・憂鬱などにより、肝火・心火が生じて神水・神膏を蒸灼し、瞳神内の黄精を混濁させます。
特徴は、目がかすんで眼前に蠅が飛んでいるように見え、しだいに失明に至り、口が苦い・咽がかわく・いらいら・不眠などの心肝火旺の症候をともないます。

胎患の内障

母体が辛辣なもの・熱いもの・濃厚なものを嗜好したり、不節制・他病の罹患・驚いたり恐れるといったことなどにより、胎児に影響を与えて発生します。
特徴は、生下時に白内障を呈することであるが、早期には発見しにくく、患児が物を言わない・笑わない・あたりを見回さないといったことから発見されます。
非常に難治です。

驚震の内障

外傷によって神水・神膏を損傷し黄精に波及して発生します。

当院での白内障治療について

鍼灸での白内障治療の効果は、水晶体の濁り自体は変わらないですが、網膜の感度(眩しさ)の改善や視機能の向上が期待出来ます。
対象となる方は、白内障初期で手術をなるべく遅らせたい方、白内障手術が難しい方や手術を行いたくない方には有効です。
また、手術や人工水晶体の技術も日進月歩で進んでますので、なるべく手術を遅らせた方が最新の技術やレンズが使えます。
また、手術後にゆがみや眩しさが強くなったなどの目の違和感にも鍼灸治療は有効です。

当院での症例

症例1 50代 女性 白内障手術後の違和感

症状

50代で白内障が発症し、日常生活に支障が出たため、手術を行う。
スッキリと見えるようになったが、新聞を見る時にゆがみが出てくるようになり、眼科からこれ以上進むなら注射を打つように言われ、当院を来院。
視力 右1.2 左1.5

治療経過とまとめ

治療によりゆがみは改善し、眼科での注射も回避でました。
新聞を読むのが楽になったと喜んでおられます。
早い段階での治療でき、症状が固定化しなかった事が良かったです。

症例2 40代 男性 白内障初期のまぶしさ・視力低下

症状

40代で白内障が発症し、日常でのまぶしさが強く、遮光眼鏡を使用している。
視力も低下している。
まだ年齢も若いので、なるべく手術を遅らせる事を希望して当院を受診。

当院測定結果

【初診時】
右 0.7(1.0) 左 0.3(0.5)
【5診目】
右 0.9(1.2) 左 0.5(0.7) まぶしさが楽な日が増えてきた。
【10診目】
右 0.8(1.2) 左 0.4(0.6) 右目は遮光眼鏡をかけなくてもまぶしくなくなってきた。
【15診目】
右 1.0(1.0) 左 0.5(0.7) 眼科でも白内障の進行は止まっているとの事。
※カッコ内は白黒反転した際の視力です。

治療経過とまとめ

右目に関しては白内障があまり進行しておらず、数回の治療で視力が出てきており、眩しさも楽になってきています。
視力の測定結果も白黒反転させた場合との差がなくなってきています。
白黒反転は弱視や羞明がある際に、正しく数値が測定出来ます。
通常の目の状態ですと、白黒反転をした状態でもしない状態でも視力は基本的に同じになります。
今後は右目の良い状態を維持しながら、左目の羞明・視力改善を目標に治療を継続していきます。

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