中医学とは

今回から中医学の基礎について色々書いていきたいと思います。

中医学とは中国に伝わる伝統医学のことです。
現在、私たちがなじんでいる西洋医学とはまったく異なる理論体系にもとづく医学です。

古代からの臨床経験をもとにまとめられた、戦国時代の『黄帝内経』,漢代の『神農本草経』や『傷寒雑病論』などは、数千年の歴史を経た現在も大切に読み継がれています。

中医学の特徴の1つはその「整体観」にあります。
つまり人体は自然から影響を受ける存在であり、また人体内部でもさまざまな部位が影響し合っている有機的な存在であるという捉え方です。
また、病気を治療する際の「弁証論治」がもう1つの特徴です。
つまり患者さんそれぞれの病気の原因や発病のプロセス(病因病機)を分析して証を決定し、それにあった適切な治療法を選んで治療を行っていくのです。
中医学は、長い歴史によって裏づけされた、とても実践的で理論的な学問体系をもつ医学です。

西洋医学が発展しても、なお中医学が求められているのは、それが西洋医学にはないもう1つの人体観・病理観をもち、そして何よりも治療効果が優れた医療だからだといえるでしょう。

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イトウ針灸院
伊藤 健悟

〒466-0059
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