6日(日)は栄ガスビルで行われた、「JRPS愛知支部総会」に参加&お手伝いに行ってきました。
定期総会と2つの講演、機器展示やロービジョン体験コーナー、オカリナ演奏会と盛りだくさんの内容でした。
遮光眼鏡の展示もありました。
ルーペです。今は液晶の製品も出ています。
白杖やロービジョングッズも多数展示されていました。
拡大図書器です。
パソコンの周辺機器です。
ロービジョン体験眼鏡です。視野の度数も5・10・15度と選べ、視野狭窄を体験できます。
家族に体験してもらうことで、どのように見えているか知ることが出来ます。
一番感心があったのは、九州大学大学院 講師 池田康博先生の「網膜色素変性に対する新しい治療法開発」です。
関心度も高く、講演が始まる直前には席が足りないくらいの人が入っていました。
下記は講演のおおまかなメモですので、見にくいかもです(^_^;)
◆網膜色素変性の概要
◆現在の治療法
・アダプチノール(暗順応改善)
・チョコラA(ビタミンA 現在はあまり使われない)
・リバジール(カルシウム拮抗薬 高血圧に処方され、血管を広げる)
・レスキュラ(緑内障の薬 眼圧を下げたり目の中の視細胞を保護)
・オキュセバ(レスキュラを網膜色素変性専用の薬に改良したもの)
現在最終治験中。11月に一年間の結果報告。来春くらいには治療薬として認可されるのではとの事。
◆合併症について
・白内障(若年でも発症)
・黄斑部合併症
1.黄斑上膜
2.黄斑浮腫
これらの合併症は治療が可能。
◆今後の治療法
1.人工網膜
機械を使って電気信号を脳に送る。
2006年に大阪大が患者に治験。海外では人工網膜が市販されている。
2010年にも日本で6例。全盲の人が光を感じるようになる。
光は分かるが、色の識別は難しい。
2.網膜移植
日本では行われていない。
海外で行われており、中絶した胎児の網膜の細胞を移植。
10名中7名が視力改善。内一名は0.03→0.1。
網膜の感度が20%アップ。
日本では倫理の問題から難しいとの事。
3.網膜再生
受精卵から取り出した幹細胞(ES細胞)を移植。
手動弁のみの認識の患者が0.03まで回復。
日本ではiPS(ES細胞は受精卵を使うため、iPSは倫理的な問題がない)
黄斑変性へのiPSの応用が今年末くらいの予定。
4.遺伝子治療
原因となる遺伝子を修正。現段階で網膜色素変性の遺伝子異常が50個くらい見つかっている。
最終的には100くらいになるのでは。
視細胞死を防ぐ・遅らせるのが目的。
網膜下に薬剤(細胞が死ぬのを減らすタンパク質)を投与。
現在は安全性の検証実験で、問題なければ次に高濃度薬で実験を行う。
遺伝子治療は10年先の実用化を目標としている。
最新の研究の話が聞け、とても有意義な時間が過ごせました。
オキュセバはもうすぐの話ですが、再生医療・遺伝子治療はまだまだ時間がかかりそうですね。。
「網膜色素変性症における難病対策と社会保障」の講演もあり、保障や制度の事が色々分かりました。
総会の後には懇親会もあり、楽しい時間を過ごす事が出来ました(*^_^*)
最新の情報を得ることで、イトウ針灸院に通われているRPの患者さんにも最新の情報やロービジョン・各種制度の話が共有出来ればと思っています。
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イトウ針灸院
伊藤 健悟
〒466-0059
愛知県名古屋市昭和区福江2-12-17
TEL/FAX : 052-881-3768
ホームページ : http://ito-acp.com
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