刺激量について

治療において刺激量というのは非常に大切です。

先日も腰痛の方がいらした際に、別の治療施設に行きマッサージと鍼と必要以上の刺激で治療後よけい痛くなってしまったとの話を聞きました。

刺激が強すぎると、痛みが悪化したり次の日に痛みが残ったりします。マッサージのもみ返しもその一つです。

鍼灸においても、鍼の数の多さや置鍼(鍼を刺したまま置いておく)時間、鍼通電の有無などで刺激量が決まります。

治療手技以外にも、患者の体調や年齢・体力の有無といった素体(体の状態)も重要です。

刺激というのは足し算なので、途中で減らしたり出来ないため治療を行う場合は基本的に弱い刺激から順に行っていきます。何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし!(やりすぎは足りないより良くない)」ですね(*^。^*)

イトウ針灸院では治療を行う際に問診をしっかり行うことで、体や主訴の状態を確認してその人に合った刺激量の治療を行い、初診時には治療中にも状態の確認を行うようにしています。

********************************
イトウ針灸院
伊藤 健悟

〒466-0059
愛知県名古屋市昭和区福江2-12-17

TEL/FAX : 052-881-3768
ホームページ : http://ito-acp.com
*********************************

関連記事

眼科針灸の講習会を行いました

12月10日(日)に、名古屋市中区にあるNPO法人ジョイジョブにて、眼科針灸の講習会を行いました。 NPO法人ジョイジョブは「視覚障害者のための鍼灸マッサージの講習会」を定期的に開催しており、 今回は知り合いの鍼灸マッサ[…]

[» 続きを見る]

夏バテ

最近暑い日が続いていますが、みなさん体調は大丈夫ですか。 急激に暑くなると体がついていかなくて参ってしまいます 今日は夏バテについてです。 夏の暑さで体がだるい、やる気が起きない、食欲が落ちてしまっている人もいると思いま[…]

[» 続きを見る]

現代の眼科学

自身も目の疾患があり、鍼灸の中でも眼科疾患に一番興味を持っています。 実際に自分がかかった疾患というのは、症状や痛みや辛さも分かりますしね。 以前勤めていた院長から、鍼灸師はたくさんの疾患にかかるよ良いと言われました(笑[…]

[» 続きを見る]

鍼灸師が主人公の小説

最近とても面白い本を見つけたので紹介します。 「鷹野鍼灸院の事件簿」です。 金田○少年の事件簿みたいに、鍼灸院で殺人は起きません(笑) 現場で臨床を行っている鍼灸師の方なら納得するような事件(臨床例)を扱っています。 鍼[…]

[» 続きを見る]

おねしょ(夜尿症)

今日はおねしょ(夜尿症)について。 おねしょは中医学では小児遺尿と呼ばれ、3歳以上の小児が睡眠中に排尿することを言い、「夜尿症」とよばれます。 夜尿症の原因としては ・発育不全による泌尿器の冷え(腎陽虚) ・元気の不足([…]

[» 続きを見る]