妊娠と目の変化

先日、妊娠中の患者さんが眼科を受診した際にドクターから、「妊娠すると角膜の厚さやカーブの角度が変わるから、コンタクトが合わなくなる事がある」という話を聞きました。
妊娠と目の変化に関しては今まで考えた事もなかったので、関連書籍を探してみたんですが、記載してあるものを見つける事は出来ませんでした。

インターネットで調べてみると、「専門医のためのアレルギー学講座 6.妊婦と眼」という中に妊娠中の目の変化について記載があったので、引用させて頂きます。

妊娠中は以下の角膜組織の変化が知られている。
・角膜知覚の低下(出産後約2か月で回復)
・角膜厚の増加(妊娠後期に向かい増加する。1~16μm)
・角膜の形状変化(曲率半径の増大)
・近視化(約1ディオプターの変化)
同様の角膜組織の変化は生理中にも認められ、生理前と比較して生理中では角膜厚が10~20μm増大する。
そのメカニズムにはエストロゲンをはじめとする性ホルモンが関与していることが知られているが、詳細は不明なところが多い。

妊娠すると上記の変化が起こるそうです。妊娠中だけでなく、生理中にも同様の変化起きているのは驚きです。
1ディオプター(1D)の変化だと、視力で表すと1.5→1.2と1段階の変化なのでほとんど気づかない範囲だと思いますが個人差はあると思います。

女性でコンタクトを合わせたばかりなのに、見え方が変わった、コンタクトが合わないという場合には、妊娠や生理が原因かもしれませんね。

 

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