視覚障害者向け「eSightマイグラス」

院長の伊藤です。
新しい視覚障害者向けスマートグラス「eSightマイグラス」が発売になるそうです。
以下記事より引用

eSightマイグラス

医療機器の輸入製造販売を行うFQ Japan株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:徐 紅)は、視覚障害者向け「eSightマイグラス」を2018年5月1日から発売をする(4月19日より予約受注を開始)。 「eSightマイグラス」は、2013年にカナダのeSight社が発売を開始し、現在では世界42か国で発売をされており、日本でも発売が待望されていた。

ロービジョンケア用品は、白杖、ルーペ、拡大読書器などが発売されているが、「eSightマイグラス」は従来のケア用品とは全く異なる特徴を有した医療機器になる。

「eSightマイグラス」は、高速高解像度カメラと有機ディスプレイが搭載されているヘッドセット本体と、映像を拡大しコントラストの強弱などの操作を容易にするコントローラーがセットになっている。

「eSightマイグラス」を装着することにより、ユーザーは高速高解像度カメラを通し、二つの有機ディスプレイに画像を映し出し見ることができる。病気などにより網膜の黄斑部の中心にある中心窩が障害を負ってしまうと、視野の欠損や中心の暗点が起こり視力を低下させてしまうが、「eSightマイグラス」は計算されたアルゴリズムに基づき画像を補正、ユーザーの視野を向上することができる。
さらに、「eSightマイグラス」は、独自のバイオプティック機能により、マイグラスの装着を3段階のポジションに調整することができ、周辺視野を最大限に活用できるので、日常生活の様々な場面に合わせて「eSightマイグラス」を最適に使用することができる。このバイオプティック機能は、周辺視野を活用をできるので、いわゆるVR酔い防止に効果がある。

適用眼科疾患の例

・加齢黄斑変性症
・若年黄斑変性症
・糖尿病性網膜症
・緑内障
・網膜色素変性症
・白内障
・コーンロッドジストロフィー
・網膜剥離
・リーバー先天性黒内障
・視神経形成不全
・リーバー遺伝性視神経症(LHON)

適用条件

 eSightは以下の方に最適です。

・ 良い方の目の視力が0.025-0.25
・視野 15度以上(少なくても10度以上)
・中心暗点や視野欠損
・5歳以上

まとめ

先日ご紹介した「夜盲用補助眼鏡」や「オトングラス」といった新しいデジタルの視覚支援デバイスがどんどん出てきていますね。
「eSightマイグラス」は実際に体験していないので、どんな風に見えるのかは分かりませんが、機会があれば是非体験してみたいです。

FQ Japan株式会社 ライフサイエンス事業部
Web:www.fqj.co.jp

引用元の記事「PRTIMES」はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000033216.html

 

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